中学の美術の授業で≪0点≫だったのに絵本作家になれたワケ～ホスピタルアーティスト絵本作家やのともこ～

ホスピタルアーティスト絵本作家やのともこです。

私は独学で絵を描いてきました。美大に行ってたわけでも絵画教室に行っていたわけでもありません。誰にも教わらず独自の視点で絵と向き合ってきました。そんな私が唯一先生と呼ぶのは【花や自然】です。花の色はとても美しくこの色にこの組み合わせを持ってくるのか？とか曲線の美しさ儚さそして蕾の力強さや透明感など目を見張るものが沢山あります。そしてもう一つは自然。空の青さや夕焼け、朝焼けのグラデーション、水面の煌めき、流れる雲etc・・・学ぶことが本当に沢山です。絵っていつでも勉強できるんですよね。頭の中でこれを絵で描くとしたら・・・と想像するだけでどの色をどのように描いて表現するか？いつだって考えることが出来ます。私は人に教わるのが苦手で自分の好きなように描くことが好きなので学校や人に教わるのは向いてないのです。中学校の美術の時間にこんなことがありました。「学校から見える風景を描きましょう。」と先生が言ってみんな様々な場所で描きはじめました。学校は大阪の吹田でしたので家々が沢山並んだ風景が広がっています。そんな中一軒だけ木々に囲まれた場所を見つけました。私は沢山の緑が描きたかったのでクローズアップして森の中の一軒家のように描くことにしました。すると先生がやってきて「ここにはもっと家があるでしょう」と私の画用紙に家々を書き足しました。私の心は傷付きました。土足で家の中に入られた気分というのはこのことだ。「やーめた。この絵だって間違いではない。クローズアップしただけだ」もう描く気にはなれません。先生が書き足したところから一切描く事はやめてそのまま提出しました。そして私の点数は未提出の為点数つけれません。でした。小さな反抗は、結果として0点となったけど先生自身もきっと何か感じることがあったと思います。当時確か24歳くらいの若い先生でしたのでその後同じような事柄があった時、別のいい方や態度で生徒に接してくれたかもしれない。私は、この一件でお客様にワークショップをしてる時、無理に手直しはしないで必ず手を加えてもいいですか？と聞きます。だからとても意味のある出来事になりました。その頃から自分の中のこれは譲れないというものを持っていたように思います。なので中卒で（その後美容学校へ行っていました）独学でも絵本作家にもなれるし、百貨店でも展示会が出来る、銀行のカレンダーの仕事もするetc・・・と一般的に無理そうに見えても沢山の可能性があります。絵で食べていくのは難しい氷山の一角だと言われるけどそんなことはない。どれだけ腹を括ったかだと思います。絵で食べていきたい方私のような生き方もあります。もし本気でやっていきたいなら挑戦もありだと思います。私が絵本作家になるまでのいきさつを語ったインタビュー動画があるのでそちらもご参考にどうぞ。

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